みさおの物語も中学生時代に入ります。
中学から某有名お嬢様養成私立学校に入学させられて、クラスのお嬢様方のエレガントなしゃべり方と身のこなし方に面食らってしまい、1ヶ月ほど誰ともコミュニケーション取れない時間がありました。
とはいえ、私「みさお」の言動が面白いこともあり、少しずつお友達が出来ていきました。
そこで思いついたのが「みさおの個人情報」を書いた名刺を作りトートバッグに入れてクラス全員にプレゼントすること。父に買ってもらったミシンの活躍する機会がついにきました。
縫っているときは皆が喜んでくれる顔を思い浮かべながら、頑張って作り始めました。でもミシンを踏むのが初めてで教えてくれる人もいません。上糸と下糸の調子合せも知らない上に、針の進み方と足の踏むリズムが合わなくて針目はグチャグチャになります。裏返してみると糸が絡まってとても汚い。それでも何とか自分を納得させてついに40枚のバッグを縫い上げました。
意気揚々としながら学校に持って行きクラスメートに渡したところまでは良かったのですが、なんと全員から「返品」。みさおの悲しい思い出です。
でも、そんな悲しい経験をバネにして、みさおは再びミシンを踏み続けることになります。
写真は中学2年の運動会で友達と撮った写真です。